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がいこつかん

骸骨館

海野 十三

「こども朝日」朝日新聞社、1946(昭和21)年10月1日号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,107 字 · 15 页

青空文庫

こわいけれど、どんな骸骨があらわれるのか、おもしろそうだからぜひ見たいというわけであった。

このことは子供仲間に電信のように早く伝わり、ずっと遠いところの隣組の少年少女たちまでが、僕たちあたしたちも仲間に入れてよと申込んで来る始末だった。

そうなると、清君をはじめ骸骨館準備委員の五少年も、たいへんなはりきり方で、その準備をいそいだ。白粉、煤と鍋墨、懐中電灯、電池などと資材は集められた。骸骨おどりのすごさを増すために鬼火を二つ出す計画が追加された。これは細い竹のさきに針金をぶらさげ、その針金のさきに綿をつけ、これにメチルアルコールをひたし、火をつけるのだ。すると鬼火のように青い火がでる。竹をうごかすと、火はぶらんぶらんとゆれるから、鬼火らしくなる。

骸骨館から、へい外の出発場までの間に、空缶をぶら下げた縄を高くはることは、他の子供たちの手で用意された。

気のきいた子供がいて、蚊取線香を持って来たので、これは骸骨館係へわたされた。しかし骸骨館の中は意外にも蚊がいなかった。附近に水たまりが全然ないせいであろう。

ようやく日が暮れた。が、西の空に三日月が淡い光を投げていた。