轻松读懂日语经典作品
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かみのけ
髪の毛
佐々木 邦
「面白倶楽部」大日本雄辯會講談社、1926(大正15)年9月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,242 字 · 13 页
「成程」
「落ちないように絡ませるには何うしても本人を盛り潰す必要がある。それに早目に帰ったんじゃ嫌疑がかゝらないからね」
「妙案々々! 早速応用する。君は中川君にウンと飲ませてくれ給え」
「よし/\」
と秋月君初め数名のいたずらものは中川君を盛り潰したが、その隣りに坐っていた井口君も巻き添えを食って、共々隣室で介抱を受けるほど酔ってしまった。
「一緒のところだから丁度好い」
と皆は二人を自動車へ担ぎ込んだ。
翌朝、
「あなた!」
という甲走った声諸共に、中川夫人は未だ寝ていた主人公のところへ飛んで来るが早く、両手を捉えて引き起した。
「あなたは、あなたは、能くも/\私を馬鹿にしましたね」
「痛い/\」
と中川君は目を覚ました時には手首に爪が食い込んでいた。
「私、口惜しいゝゝゝ!」
「痛い/\/\。おい/\/\、一体何うしたと言うんだい?」
「白ばっくれても駄目ですよ」
と細君は漸く手を放して、
「お辻、お前は彼方へ行っておいで」
と縁側で雑巾がけをしていた女中を追いやって論判に取りかゝった。
「そんな馬鹿なことがあるものかね。少しは俺の人格を認めておくれ」
「あなたはいつも人格々々って仰有いますのね。