轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

こくしかんさつじんじけん

黒死館殺人事件

小栗 虫太郎

「新青年」博文館、1934(昭和9)年4月号~12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 296,741 字 · 584 页

青空文庫

リュッツェンの役では、軽騎兵ブラーエとその母体である暗殺者の魔法錬金士オッチリーユとの関係だったものが、この事件に来ると、犯人+Xの公式に変ってしまうのだ」と法水は、この妖術めいた符合の解釈を、ぜひなく事件の解決後に移したけれども、続いて凄気を双眼に泛べて、黒死館の悪魔を指摘した。

「ところで、そのブラーエが、オッチリーユからの刺者であることが判ると、そこで、彼の本体を闡明する必要があると思う。それが、二重の裏切なんだ。旧教徒と対抗して比較的猶太人に穏かだったグスタフス王を暗殺したのは、新教徒から受けた恩恵と、彼の種族に対するとの両様の意味で、二重の裏切じゃないか。つまり、ハートの史本にはないけれども、プロシア王フレデリック二世の伝記者ダヴァは、軽騎兵ブラーエを、プロック生れの波蘭猶太人だと曝いている。そして、その本名が、ルリエ・クロフマク・クリヴォフなんだ!」

その瞬間、あらゆるものが静止したように思われた。ついに、仮面が剥がれて、この狂気芝居は終ったのだ。常に審美性を忘れない法水の捜査法が、ここにもまた、火術初期の宗教戦争で飾り立てた、華麗きわまりない終局を作り上げたのだった。