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くろふねぜんご

黒船前後・志士と経済他十六篇

服部 之総

服部之総『黒船前後・志士と経済他十六篇』。同一底本的分册已合并为一书。收入:黒船前後、志士と経済、空罎、加波山、咸臨丸その他、汽船が太平洋を横断するまで、黒田清隆の方針、黒船来航、新撰組、せいばい、尊攘戦略史、撥陵遠征隊、福沢諭吉、武鑑譜、望郷、蓮月焼、Moods cashey。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 121,901 字 · 247 页

青空文庫

他半は近藤勇一派。

三月に組織されたときの新撰組では芹沢が局長筆頭で、三名の局長中二名まで水戸派、第三筆頭が近藤になっている。守護職肥後守の管轄に属し、組としての最初の建白は

「叡慮に仍つて大樹公御上洛の上、攘夷策略御英断これあり候事と、一統大悦奉り候ところ、明(三月)二十三日大樹公御東下の由承り驚き入り奉り候。大樹公攘夷の為暫く洛陽に御滞留遊ばさるべき旨御沙汰に付、天下人心安穏に相成り候ところ、はからず明二十三日御下向の趣承り、天下の安危此時に懸り、止むを得ず毛塵の身を顧みず愚案申し上ぐべく候。若し御下向遊ばされ候ては天下囂然の節、虚に乗じ万一謀計を為す者も計り難く候。何卒今暫く御滞留遊ばされ候儀然るべくと恐れながら奉り存じ候。云々」。

時局収拾のため合体尊攘即行に望をかけた水戸派および肥後守のたてまえをそのまま表現したものだが、いつまで経っても事志と違うにつれて、芹沢派はいよいよただの乱暴者に還ってしまった。

こんなふうで文久三年三月から九月までの新撰組の最初の半カ年間は、ほとんど仕事らしい仕事をしていない。この間に文久政変中最大のクーデターだった八月十八日の変が起って、新撰組は当日御所警備を命ぜられ、翌日から市中見廻りの任務についたが、いわゆる「新撰組」