轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
「主婦之友」主婦之友社、1922(大正11)年1月~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 164,113 字 · 332 页
「唯あの目が怖いんでね。病勢を昂進させまいと思って肝胆を砕いているのさ。今夜だって一杯食わせようと思えば困難はない。例えば君は坊ちゃんを連れてこれから家へ帰る。そうして『小川さんは店へお寄りになったら若松から取引先の主人が来ていましたので今夜は晩くなるそうです』と言う。何うも少し拙いね。斯うしよう。此処から店へ電話をかけて小僧を呼んで君達を送らせる。そうして小僧に言わせる方が安全だ。ところが当の小川さんは商用でも何でもなく此処でチビリ/\やりながら待っている。君は小僧のいる中に急に思いついたように、『御主人のお留守の間に一二軒友人を訪問して参りましょう。来たのが知れて後から恨まれると困りますから』と言い出す。形式的訪問なら子供を連れて行かないからね。すると家内はまさか君が嘘を吐くとは思わないから、『お独りでお分りになりましょうか?』と心配して、『丁度好いわ。清吉、お前御案内申上げなさい』と来る。巧いだろう? 斯ういう具合で君は坊ちゃんを家へ置いて又小僧に連れられて此処へ引き返す。残余は最早占めたもんだ。僕が好いところを知っているから早速其処へしけ込んで、ドンチャン騒ぎなりしんねこなり百事意の如しさ」