轻松读懂日语经典作品
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このしょとう
この初冬
宮本 百合子
「中外商業新報」1939(昭和14)年12月2、3、5日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,558 字 · 8 页
ここには自動車をうごかす女の生活としてこれまでにはなかったものがあらわされている。その地方の男の手不足のひどさが語られているとともに、バスの車掌さんではなく、運転手となった娘さんたちは、どんな一生懸命な責任を負った心持でハンドルにつかまっていることだろう。新らしい仕事でひどく気づかれしながらも、よろこびや誇りは秘かに感じているであろう。戦地からかえって来て、町の×子がそうやってバスを動かしている姿にヤアと目を瞠る青年たちの顔々も見えるようだ。だけれども、男手が再び出来たとき、今バスを運転している娘さんたちの暮しは、どんな形でそこから更に変化してゆくのであろうか。
乱菊
近所の住っている友達のところへ行った帰り、つれ立って市場へ買ものにまわろうとして来たら、角のトタン塀の高いところに板がうちつけてあって、そこに菊花鉢ありと書いてある。附近一帯の大地主である××では、石塀をめぐらした主家のまわりに、米やと花卉栽培とをやる家があって、赤いポストが米屋の前に立っている。そこでは、切手も売るのであった。札のかかっている横を入って菊畑へ行ってみたらば、そこの棚にのって飾られているのはどれも懸崖であった。