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それから

それから

夏目 漱石

代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页

青空文庫

三千代が来てから後、兄と代助とは益親しくなった。何方が友情の歩を進めたかは、代助自身にも分らなかった。兄が死んだ後で、当時を振り返ってみる毎に、代助はこの親密の裡に一種の意味を認めない訳に行かなかった。兄は死ぬ時までそれを明言しなかった。代助も敢て何事をも語らなかった。かくして、相互の思わくは、相互の間の秘密として葬られてしまった。兄は存生中にこの意味を私に三千代に洩らした事があるかどうか、其所は代助も知らなかった。代助はただ三千代の挙止動作と言語談話からある特別な感じを得ただけであった。

代助はその頃から趣味の人として、三千代の兄に臨んでいた。三千代の兄はその方面に於て、普通以上の感受性を持っていなかった。深い話になると、正直に分らないと自白して、余計な議論を避けた。何処からか arbiter elegantiarum と云う字を見付出して来て、それを代助の異名の様に濫用したのは、その頃の事であった。三千代は隣りの部屋で黙って兄と代助の話を聞いていた。仕舞にはとうとう arbiter elegantiarum と云う字を覚えた。ある時その意味を兄に尋ねて、驚ろかれた事があった。