轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

とむらいきかんしゃ

とむらい機関車

大阪 圭吉

大阪圭吉『とむらい機関車』。同一底本的分册已合并为一书。收入:とむらい機関車、死の快走船、気狂い機関車、闖入者、三狂人、白妖、あやつり裁判、銀座幽霊、動かぬ鯨群、寒の夜晴れ、坑鬼。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 186,729 字 · 371 页

青空文庫

そうですね。発火当時にどれだけの熱が出たかは知れませんが、人間の骨まで燃えてなくなってしまうようなことは絶対にありませんからね」

「そりゃそうだ」と係長が云った。「鎮火も早かったんだからな。しかし、瓦斯が出ている」

「でも排気してるんでしょう? だったら、そんなにいつまでも瓦斯のある筈はないでしょうし、それに防毒面だってあるんです。――あ、しかし、その前に係長」

と技師はここで、なにか新らしい着想を得たと見えて、急に眼を輝し、辺りを見廻しながら云った。

「浅川さんは、どうしました?」

「浅川君か?……」

と係長が後ろへ向き直ると、傍らにいた事務員が口を入れた。

「札幌の本社から電話で、出て行かれましたが……」

けれどもその浅川監督は、待つほどもなく返って来た。技師は簡単な挨拶や前置きをすますと、直ぐに調子を改めて切り出した。

「実は浅川さん。変なことを云うようですが、その坑夫の塗り込めには、少くとも三人の人が手を下していた筈ですね? そして、あなたも、その一人でしたね?」

監督の顔色がサッと悪くなった。技師は、うわ眼を使いながら、静かにあとを続けた。

「まだ、この殺人事件は、終りをつげていませんよ。