轻松读懂日语经典作品
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どこかでよぶような
どこかで呼ぶような
小川 未明
「幼年クラブ」1949(昭和24)年5月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,361 字 · 7 页
ほかにも、舞台がつくられて、女の子の手踊りなどあってにぎやかでした。わたくしたちは、人だかりの間をわけてすぎると、東京音頭のレコードがなりはじめて、赤い着物のひらひらするのが、目にはいりました。おじさんは、町にはいる時分から、かけていた、黒い眼鏡を、はずしました。道の右がわや、左がわを見ながら、車は、しばらく、速力をゆるくして、いきました。
ある停留場のそばには、たくさんの露店が出ていました。なかには、まごいと、ひごいの生きたのをたらいに入れて、売っていました。どこから、こんな魚を持ってくるのだろうと、わたくしは、はやく川へいって、釣りのできるころになればいいと思っていました。
こんなことを思っているときでした。
あちらを、鈴木くんが、おかあさんと歩いているのが、目にはいりました。彼は、去年まで、おなじ学校にいて、わたくしと同級生だったのです。なんでも、彼のおとうさんは、まだ帰還しないで、おかあさんと二人が、苦しい生活をしているとかで、彼は、学校へくるまえに、新聞の配達をすますそうです。よく遅刻しても、先生はわけをよく知っているので、だまっていました。