轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ジロリのおんな
ジロリの女
前半「文藝春秋 第二六巻第四号」1948(昭和23)年4月1日、後半「別冊文藝春秋 第六輯」1948(昭和23)年4月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 51,597 字 · 102 页
院長のところへ行って、金龍は私のものだというようなことを、それとなく匂わしたのだ。
院長は豪酒と漁色で音にきこえた人物だが、金と地位があり、遊びは自在で、妾をたくわえるというような一人の女に長つゞきしない性質であった。金龍は奥さん同様のジロリ型で、だいたいこういう型と結びつき易い男であるから、要するに男としても、私にとっては苦手の型であったのである。つまり、冷酷で、残酷であった。
この結果は、私が金龍の出入り差しとめを食うという哀れな自爆に至ったばかり、私はもはや嫉妬どころの段ではなかった。
私は死にますと言った。そのとき金龍はキリキリと眉をつりあげて、
「死になさい。私の目の前で、死んでみせなさい」
私は意地にも死んで見せますと言いたかったが、言えなかった。私はゾッとした。ノドを突こうと、毒薬を飲もうと、私がのたうって息絶えるまで、眉ひとつ動かしもせず、ジッと見つめているのだ。見終ると、フンとも言わず立去って、お座敷で世間話でもしているだけだ。私は、すくんだ。
私は魂がぬけてしまった。ふらふら立上って、二階へ登って、若い妓の着物のブラ下っているのを、一時間ほども、眺めていたのである。