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ソヴェトぶんだんのげんじょう

ソヴェト文壇の現状

宮本 百合子

「綜合プロレタリア芸術講座 第一巻」内外社、1931(昭和6)年5月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 28,896 字 · 58 页

青空文庫

本家のソヴェトでは、どんな名もつけてはいない。

「ラップ」は、こうして作家を生産の現場へ送りこみ、大衆に近づき、再建設期のプロレタリア文学としての任務を自得しつつ、一方に他の文学陣営との間に理論闘争を、開始した。

五ヵ年計画を機会に、ソヴェト文学のいろんな流派が、それぞれの本質をあらわにしはじめたからだ。

第一、「同伴者」作家団の問題がある。

一九二五年の文学に関する党のテーゼは、注意ぶかくこの問題にふれている。「同伴者」作家たちが持っている文化・文学的技術の上に専門家の多いこと、「同伴者」団体の内にも必然的な動揺があること。それ等の点を考慮して、「同伴者」作家の一部にあるブルジョア社会観・文学観と闘いつつ、一刻も早く彼等が革命的プロレタリアートの陣営に参加し得るように導かなければならないとした。プロレタリア作家団に対しては、同年の大会のとき、「同伴者」に対して左翼小児病に陥ってはならないと特別にルナチャルスキーも注意を与えている。

その後「同伴者」作家たち自身は、どんな自己批判と発展をとげて来たか、どんな態度で、進展するソヴェトのプロレタリア文化に功献して来たろうか。