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プロレタリアぶんがくにおけるこくさいてきしゅだいについて

プロレタリア文学における国際的主題について

宮本 百合子

「読売新聞」1931(昭和6)年10月16、17、20~22日号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,199 字 · 15 页

青空文庫

文学活動上の種々の問題、例えば創作の唯物弁証法的方法という問題にしろ、プロレタリア文学の大衆化の問題にしろ、日本の「ナップ」が提起しているばかりではない。アメリカでも、ドイツでもソヴェト同盟でもプロレタリア文化・文学活動に従うものの間に国際的な共通な問題となっている。

こういう問題が起るごとに、民主主義作家や反動作家は口を揃えて悪口をいって来た。日本のプロレタリア作家のざまを見ろ。ハリコフ会議が決定したとさえいえば、それに追従して農民文学の問題をとりあげる。ソヴェト同盟やドイツで創作の唯物弁証法的方法といえば、又それに太鼓をたたく。定見のないオッチョコチョイ奴、と。

然し、この悪口は彼らの、非プロレタリア的な世界観の曝露として役立つだけだ。

過去十年間に農村恐慌は徐々に激化して来た。そして、今日の世界の農民解放運動の実際は十年前のものと性質をすっかり変えている。農民とプロレタリアートとの結合の必要さ、連帯的闘争の必要が今日ほどはっきり示されていることはなかった。その進展した新段階において農民の文学が、世界のプロレタリア作家、農民作家によって見直されることは当然なのだ。