轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
マクシム・ゴーリキイのひとおよびげいじゅつ
マクシム・ゴーリキイの人及び芸術
宮本 百合子
「婦人公論」1933(昭和8)年10月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 15,075 字 · 30 页
ゴーリキイはトルストイの女に対する態度に対して純真な疑問を発している。「それはできるだけの幸福を汲みとることのできなかった男の敵意であるか?」と。だがこの女に対する態度の違いの根本原因は、めいめいの階級によって接触した女の種類と形態とがトルストイとでは全く異っていたことにこそあるのである。
一八九八年、ゴーリキイは憲兵に家宅捜査をされた後検束されチフリスへ送られた。検挙は九年前にうけたのと二度目である。革命運動をしたというのであったが、証拠がなくて許された。
一九〇一年、ゴーリキイは初めてペテルブルグに現れた。今は誰知らぬ者ない「フォマ・ゴルデーエフ」の作者、「三人」の作者、鋭く小市民性に反撥して人生の叡智を勇者の飛躍にあることを示した「鷹の歌」の作者、フランス・アカデミーのユーゴー百年祭にパリへ招待された国際的作家マクシム・ゴーリキイである。
ある日ゴーリキイがペテルブルグの数多い橋の一つを歩いていると、理髪屋風の男が二人づれでゴーリキイを追い越して行った。が、一人の方がびっくりしたように小声で仲間に云った。
「見ろ、ゴーリキイだぜ!」
もう一人の男は立ちどまってゴーリキイを頭のてっぺんから足の先までじろじろ眺め、やりすごしてから夢中になって云った。