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さんぱくざっき

三八九雑記

種田 山頭火

「「三八九」第六集」1933(昭和8)年2月28日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,057 字 · 5 页

青空文庫

樹明君にお嬢さんが恵まれた。本集所載の連作には、夫として父としての真実が樹明的手法で表現されている。

私は貧交ただ駄作を贈って、およろこびのこころを伝える外なかった。

雪となつたが生れたさうな(第六感で)

雪や山茶花や娘がうまれた

雪ふるあしたの女としてうまれてきた

私には女の子を持った体験はないけれど(白船君にはありすぎる!)、お嬢さんが日本女性としての全人となられることを祈願してやみません。

今年はよく雪が降りましたね、雪見酒は樹明君と二人でやりました。雪見にころぶところまで出かけました。

燗は焚火でふたりの夜

節分には樹明君に誘われて、八幡様へのこのこおまいりいたしました。或るおじいさんのところで、鯨肉をよばれて年越らしい情調にひたりました。

月がまうへに年越の鐘が鳴る鳴る

本集の発行はだいぶおくれました。私のワガママとグウタラとのせいであります。何しろ何から何まで私の手一つでやらなければなりませんので、しかも私は気分屋なので、とかくおくれがちになりますが、あしからず思って下さい。そこでまず、原稿整理を月の中旬に、そして下旬に発行ということに定めておきます。