轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

01 乾雲坤竜の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 340,187 字 · 666 页

青空文庫

それを、親娘と気どられないように、かげにあって守りとおさねばならなかった。おさよの苦心はいかばかりであったろう。

しかるに。

源十郎がお艶を生涯のめかけにほしいと誠心をおもてに表わして言うので、おさよといえども何も慾にからんで鞍替えをしたわけではないが、老いの身のまず考えるのは自分ら母娘ふたりの行く末のことだ。ここらで思いきってお艶と栄三郎を引き離し、お艶は内実は五百石の奥方。じぶんはそのお腹様という栄達に上ろうとさかんに源十郎に代わってお艶をくどいてみたものの、栄三郎に恋いこがれているお艶はなんとすすめても承知しなかった。

手切れのしるしには、栄三郎が生命を的にさがしている乾雲丸を、源十郎の助力によって左膳から奪って与えればいいとまで私かに思案が決まったところ、かんじんのお艶にこっそり逃げられてしまったのだった。

これは櫛まきお藤が源十郎へのはらいせにつれ出したのだが、源十郎はそうとは知らずにその尻をそっくりおさよ婆さんへ持ってきて、今までお艶を幽閉しておいた納戸へこんどはおさよを押しこめ、第一におさよお艶のかかわりあいから聞き出そうと毎日のように折檻した。