轻松读懂日语经典作品
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
01 乾雲坤竜の巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 340,187 字 · 666 页
ところどころに小高く見えるのは、斬り殺された月輪の士の死体だ。
この上に東天紅のそよ風なびいて、葉摺れの音をどくろの唄と聞かせている。
この休止のままに夜があけるのであろうか?――と、こちらの木かげからのぞき見るお艶がひとり気をもんだとき、白煙のような朝靄のなかを小走りに遠ざかりゆく大小ふたつの人影が眼にはいったのだった。
猿まわしと小猿……夢を見ているのではないかと、お艶は眼をこすった。
さくら暦
あすか山。この享保年中に植えしものには、立春より七日目ごろもっとも盛んなり。
王子権現。同七十七日目ごろよし。古木五、六株あり。八重にて匂いふかし。
すみだ川。おなじく六十四、五日ごろをよしとす。水辺ゆえ眺め殊にすぐれたり。
御殿山。七十日目ごろさかん也。房総の遠霞海辺の佳景、最もよし。
大井村。七十五日ごろさかん也。品川のさき、来福寺、西光寺二カ所あり。
柏木村。四谷の先、薬師堂まえ右衛門桜という。さかり同じころ也。
金王桜。しぶや八幡の社地。おなじころよし。
当時評判東都花ごよみ桜花の巻一節。
さて――はな季節である。
どんよりと濁った空。
砂ほこり……そして雨。