轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
じんがいまきょう
人外魔境
小栗 虫太郎
05 水棲人
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 20,384 字 · 42 页
一番違い
おおらかに、胸をはり嘯くように言う。
「はてさて、俺も追ん出されて行き暮れにけり――か。颯爽と、乞食もよし、牧童もよし」
男の魅力が、時として女以上のものである場合がある。ここでも、これなりこの奇男子と別れたくないような気持が、折竹にだんだん強くなってきた。
警抜なる挙措、愛すべき図々しさ。なんという、スッキリとした厭味のないやつだろう。しかし、この男が何者かということは、ほぼ彼に想像がついていたのだ。泥坊か、密輸入者か故買者か。どうせ、素姓のしれぬダイヤなどを持つようではそんな類いだろうが、とにかく、なんにもせよ気に入った奴だと、一度打ち込めば飲ませたくなるのが、折竹のような生酔いの常。
「どうだ、一杯やるが付き合うかね」
「酒※(疑問符感嘆符、1-8-77)」と、その男は飛びあがるような表情。「せめて、飯とも思っていたのに、酒とは有難い。有難い。大将、このとおりだ」
それから、リオ・ブランコ街の一料亭へいったのが始まり、それが、水棲人に招かれる奇縁の因となるのである。
一番違い
その男は、カムポスというパラグァイ人。詳しくは、カムポス・フィゲレード・モンテシノスという名だ。