轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

はいくはかくかいしかくあじわう

俳句はかく解しかく味う

高浜 虚子

「俳句は斯く解し斯く味ふ」新潮社、1918(大正7)年4月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 73,016 字 · 144 页

青空文庫

単純な比喩ではなくて、菊の香と奈良の仏たちと相俟って、蒼古な敬虔な感じを起すところに句の生命はあるのである。

うき我を淋しがらせよ閑古鳥    芭蕉

憂を抱いている自分を淋しがらせてくれ、憂に堪えぬ自分ではあるが、お前の声によって一層淋しさを覚ゆるところに、かえって慰むところがあるぞよ閑古鳥、というのである。閑古鳥は山深くいる鳥で、その声を聞くと淋しさに堪えぬような心持がする、しかし淋しさに住することは芭蕉の生命である。淋しさに安住することが即ち芭蕉の憂を慰む唯一の方法なのである。ウンと聞いてウンと淋しがらせてくれというのである。この句の如きも余人は知らず、芭蕉の言としては偽らざる告白として首肯さるるのである。芭蕉はこの心持を抱いて一生を送った人である。

木の下に汁も鱠も桜かな    芭蕉

この句の如きは景色そのままを描いた適例として見るべきである。桜の木の下に花見客が陣取っていて、其処には鍋に入れた汁もあり、鉢に入れた鱠もあるが、いずれも落花が降りかかっている、というのである。咲き乱れた桜花の下に狼藉たる落花を冠って人も打ち興じている様が想像されるのである。