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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
「いのち」1937(昭和12)年2月号から連載
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 130,439 字 · 263 页
生徒監や、日頃叱咤する体操教師たちは講堂に侍立してるだけで、この非合法の集会を解散させることは出来なかった。
全校生の賛成でリンチした事になってしまった。
それから校当局の処分になったが、横田、吉本両君共二週間の停学という事になり、以下それぞれ一週間位の停学で結末となった。
その後は横田君は運動も止め、全然気勢あがらず、冬は火鉢にもあたれず、クラスメートから絶交されたまま、ともかく学校を卒業することだけはさせてもらった。
この出来事は非常な、強い印象を私に与えた。
私の感情はこの出来事を支持した。横田君のような型の運動家は私の憎む所であったし、それに彼は私に無礼なことを言った事があったからだ。私がまだ一年の頃彼は野球選手であったが校庭で私を穴のあく程見つめていたが、その態度がオフエンシヴなので私はひどく不快であった。後でN君に聞くと彼は、
「あいつはなる程シャンだ。寮にいるのならきっとやってやるんだが」
と言ったそうだ。
私はむらむらと敵愾心が起った。それに私の前に同級生のSという美少年が、この男の寵を得て居るのを笠に着て、級中で威張るのが不潔で、不快でならなかった。