轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ひかりあういのち

光り合ういのち

倉田 百三

「いのち」1937(昭和12)年2月号から連載

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 130,439 字 · 263 页

青空文庫

それは気魄があって溌溂としていた。

私は田舎の私立中学として内心見くびっていたので、一寸胆を抜かれた。選手たちは派手なユニフォームを着て、活々としていた。教室の窓から運動場から一杯に旗を持って並んでいる生徒たちは自由で、闘いの精神にあふれていた。やがて選手たちは練習を初めたが、私は気魄に於て、すでに敵の方が勝っていると思った。

果して味方の選手たちは萎縮した。敵の選手は塁につきつつ部署から何やら英語でしきりに野次った。

バッター・ウィークと言ったようなことを。

すると先生が一喝した。

「選手は黙っていろ」

鶴の一声と言ったように選手は沈黙した。

試合は果して味方の打撃がふるわなかった。私は気を揉んだが、応援団も気勢があがらなかった。

敵の塁審は派手な、人をくったゼスチュアで宣告した。

後で解ったのには選手の中には現在生徒でない先輩で、東京の私立大学の選手なども加わっていたということであった。

ともかく凡てに於て、敵の方が場を履み、研究も積んでいた。

女学部の生徒たちも見物に来て、声援していた。

私たちは試合に敗れ、誇りを傷けられて、行く道に引き換え意気沮喪して帰校した。