轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
へいほうしゃ
兵法者
山本 周五郎
「新武道」1944(昭和19)年7月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,184 字 · 16 页
二
してまなぶべきところは少なくないと信ずる、……またそうでなくとも、史書を読んで事実の真偽を穿鑿するのは学者のしごとであろう、武士には武士の読みようがある筈だ、そうではないか」なにがしははあといったが承服した声ではなかった。光圀はしばらく黙ってあるいていたが、「……またあのおり奉公の性根ということを申したようだが」とさあらぬ態で言葉をついだ、「そのほうはいったいどのような性根で余に奉公するぞ」「それは申上げるまでもないと存じます」「いや聞きたい、申してみろ」こちらへ背中を向けてしずかにあるいている、その背中に光圀のきびしい意志が表白されているようだった。なにがしは昂然と眉をあげて、「わたくしは、いつにても身命をたてまつる、この一念にて御奉公を仕ります」「たしかに」そう呟いて光圀は頷いた。
二
「たしかに、そうであろう、だがその性根にゆるぎがないかどうか、……ひと口に身命を捧げると申しても実際にはなかなかむずかしいものだ、大事に当面すればここぞという見切りはつく、しかし家常茶飯のうち、それとはみえぬことがらのなかにその見切りがつくかどうか……」「わたくしの刀法は」