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またまたよたばなし
又復与太話
国枝 史郎
「探偵趣味」1926(大正15)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,515 字 · 4 页
日本の新興探偵小説界、宝石などは扱わないと云われる。ようござんす、認めましょう、しかし宝石に類したものばかりを扱っているではありませんか。文字にとらわれずに精神をご覧下さい。
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甲賀三郎氏の批評ぶり、頸烈の度を加えて来ました。一種の壮快さを覚えます。しかし少々趣味にとらわれ、潔癖の押売りをするようです。
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その組立から云う時も、その文章から云う時も平林氏の「犠牲者」は、寧ろ欠点の多い作です。そういう欠点は有乍らも尚素晴らしい作なのです。完全無欠という様な批評はこの作へは下せますまい。
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悲劇は人生の上っ面を撫で喜劇は人生の底に触れる。少し大袈裟な引例ですが、シェクスピアとモリエルとを比べても、何んだかそんなように感じられます。牧逸馬氏の軽快なコントが、案外人生に触れているのも、一例として可いようです。
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否定に立つか? 肯定に立つか? これは困難な問題でしょうが、少くも在来の探偵小説の型を、否定しようと企てる所に、新興探偵小説の、意義があるのでは無いでしょうか? 企てている者きわめて寥々。