轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
よっかのあやめ
四日のあやめ
山本 周五郎
「オール読物」文藝春秋新社、1954(昭和29)年7月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 19,200 字 · 38 页
「ぜひ聞きたいことがございますので」と主税介は云った、「格別のお計らいをお願い申したいのですが」
「面接は固く禁じられている、それは許すわけにはまいらない」と源左衛門は云った、「もしどうしても必要なら、……その事柄にもよるが、私が代って聞いてもよい」
主税介は迷った。それは人を介して聞くべきことではない、じかに会って慥かめなければならないことであった。しかし彼は、それ以上もう疑念に苦しめられることに耐えられなくなっていた。それで、彼は決心して「では深松伴六にこう訊いてもらいたい」と頼んだ。
源左衛門は解せないという顔をした。
「あの朝なぜ知らせなかったか、――と訊くのか」
「どうぞお願い致します」
「私にはよくのみこめないが」と源左衛門は云った、「私の聞いたところでは、知らせにいったということだが」
「いや、まいらなかったのです」
「深松伴六がいったと申しているぞ」
「いや、まいりませんでした」と主税介は云った、「わたくしは矢部六左衛門殿から聞くまでなにも知らずにいたのです」
「しかし深松は知らせたと申しているが」
主税介の頭にふと妻の顔がうかんだ。
――まさかそんなことが。