轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

じょせい

女婿

佐々木 邦

「主婦之友」1925(大正14)年9月~11月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 20,954 字 · 43 页

青空文庫

電話

とお礼を言った。

「まあ、他人行儀になさるのね。先刻の意趣返し?」

と妙子さんは美しい目に媚をこめて睨む真似をした。泣いた後でお化粧を直した上にトランプの勝負に上気していたから、殊に艶かに見えた。清之介君は恍惚となって、意見をしようとして反対に取っちめられたことも何も彼も忘れてしまった。

電話

清之介君は第一回の細君矯正の試みに全然失敗してから、長い間緘黙を続けた。うっかり切り出しても、先方がそれ以上の材料を用意していれば、歯が立たないのみならず、返り討ちになってしまうことが分った。後から聞いたところによると、妙子さんはその前の日に清之介君の机辺を片付ける時、書棚から食みだしていた当用日記に注意を惹かされた。他の日記を読むものでないことは何人でも承知している。妙子さんも直ぐには読まなかった。夫婦の間に秘密はないと一応理窟をつけてから開けて見た。すると少々腑に落ちないことが目に留まったから、今度は探究的になって、本箱の奥から去年の分まで捜し出した。目的は縁談の頃の頁にあった。その節辻村君の執った態度と見識張った勧告を明らかにした時、妙子さんは好かない人だと思った。