轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ふじんさっかはなぜどうとくかか? そしてなぜおとこのびがえがけぬか?

婦人作家は何故道徳家か? そして何故男の美が描けぬか?

宮本 百合子

「宮本百合子全集 第十五巻」河出書房、1953(昭和28)年1月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,725 字 · 4 页

青空文庫

父を殺している

○

作者は巧妙な(しかし)極めて平俗な理由で息子の父を母の生活から切りはなし、父と母との矛盾をこの作において避けている。母は息子との間に矛盾を感じるばかりでなく、現代にあっては多く父との間にも矛盾を感じている例が、特に中流インテリゲンツィアの中に多い。

父は社会的に支配階級の或る構成要素としての地位をしめ、母は息子との父よりひんぱんな日常的接触と、若い息子(若い男)への愛にひかされ急進化し、父は反動化し、矛盾はその思想問題が日本の家庭内の封建性によって、結局母により深い秘密を持たしめるに到っている。作者の実生活は、この問題に全然無関係であろうか。否。否。逆であろう。だから作者がふれなかった。この賢さが、実質においては現代ブルジョア・インテリゲンツィアの婦人が進歩的な外見にかかわらず、内実強力に抑圧をうけている封建性そのものへの屈伏であることを、作者はそれを正面からとりあげなかったことによって明瞭にせず、同時にこの屈従は宿命的なものではなくて、プロレタリア解放運動達成によって達せられるものであることをも明らかになし得ない。