轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

あきかぜとはは

尾崎士郎短篇集

尾崎 士郎

尾崎士郎『尾崎士郎短篇集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:秋風と母、運命について、河鹿、菎蒻、三等郵便局、十三夜、鶺鴒の巣、滝について、叛骨・中野正剛、蜜柑の皮。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 108,032 字 · 216 页

青空文庫

みんな話がうますぎると思ったが、それきりで何の音沙汰もなかった。雲一つない、しずかな日和である。内地の秋がしきりに思い出される。

ムンティンルパの刑務所から二人の邦人が送り届けられてきた。その人たちの話で、邦人の代表者たちは残らずムンティンルパにいることがわかった。南宮支店長もいるし、ほかの課長連中もみんないる。タイピストはどうかといって訊くと、

「さア」

といって不安そうに眼をしばだたいた。「女は別の監房にいるのでよくわかりません」

しかし、この二人の口から伝えられた情報によって日本軍はすでにボルネオに上陸し、ハワイ、香港を攻撃中であるということがわかった。「ムンティンルパでは、レガスピーから来た避難民にも会いましたが、その人たちの話によると、日本軍の先遣部隊が上陸を敢行し、海岸地帯を占拠して後続部隊の来着を待っているそうです」

午後から雨もよいの空に変ったと思うと、爆音が層雲の中からひびいてきた。飛行機のすがたは見えなかったが、前の日と同じようにニコルスの方面とマッキンレーの方面で猛烈な爆撃の音が聞えた。警報が鳴らぬのは飛行機の来襲が急速すぎたためであるかも知れぬ。