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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
07 彫刻修業のはなし
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,782 字 · 6 页
話しではいかにも速いが脳や腕はそう速く進むものでない。修行盛りのこと故、一心不乱となって勉強をしたものです。
さて、それから仏師となるには、仏師一通りのことは出来ねばなりません。まずその一通りというところを話して行くと、第一に如来です。
如来は、如実の道に乗じて、来って正覚を成す、とある通り仏の最上美称であって、阿弥陀、釈迦、薬師、大日などをいうのであります。如来が一番むずかしいものとなっている。仏工は古来より阿弥陀如来の立像と、地蔵菩薩の立像をむつかしい物の東西の大関に例えてある。
次に菩薩、これは大心ありて仏道に入る義にて、すなわち仏の次に位する称号。地蔵、観音、勢至、文殊、普賢、虚空蔵などある。それから天部という。これは梵天、帝釈、弁天、吉祥天等。次は怒り物といって忿怒の形相をした五大尊、四天、十二神将の如き仏体をいう。諸仏の守護神です。それから僧分の肖像、たとえば弘法大師、日蓮上人のような僧体である。一々話して行けば実に数限りもないことです。余は略します。
それから、また、本体に附属した後光がある。船後光の正式は飛天光という。天人と迦陵頻伽、雲を以て後光の形をなす。