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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
在线阅读柳田 国男《年中行事覚書(ねんじゅうぎょうじおぼえがき)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 135,005 字 · 262 页
犬飼七夕譚
一
そうして人間の常に働こうとする者を、睡たくするのも彼がわざと、考えられていたのである。
犬飼七夕譚
一
七月七日の朝、畠へ入ってはならぬという昔からの言伝えは、農村としてはさほど珍しい話でないかも知れぬ。他にも十月の十日、大根畠に入るべからずという類の、農作の制止は例が多いのみならず、それを犯せば虫が付き雑草が茂り風が吹き、または自身が病気をするというなどの制裁もよく似ている。何れも皆大切な節日の慎みであったと、想像してよいようである。ここで問題になるのはこの七夕の場合だけに限って、これは条件が添いまた特殊の解説が出来ていることで、よそにも同じような話は残っているだろうが、信州の例だけが現在は知られている。多分はこういう物忌のもとの意味が、誰にもわからなくなってから後の変化で、これもまた我々の通って来た永い年月の精神生活を、回顧する目標には役立つのである。
信州ではたいていどの郡でも、古い人たちのこういうことを知っている者が多いかと思う。私は南安曇郡の年中行事篇から、この事実を引用するのだが、ここでも家によって少しずつ言うことは違っている。たとえばこの日は一日野菜畠へ入ってはならぬ。