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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

在线阅读柳田 国男《年中行事覚書(ねんじゅうぎょうじおぼえがき)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 135,005 字 · 262 页

青空文庫

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さらに第三の点は婦人が登るということであるが、これも仔細のあろうと思わるるは、

(イ)には、女神を祭る社の四月八日を祭日とすることである。例えば玉依姫を祭るという下総香取郡の東ノ大神、草奈井比売という諏訪の蓼宮社、倭迹々日百襲姫を祀ると伝えた讃岐の一ノ宮田村神社、あるいは倭姫命を祭ったのが始めという江州土山の田村神社などの類で、この外にも新暦に引直した社がなお多かりそうである。

(ロ)には神蛇体なりという言伝えの往々にして存することで、しばしば水の辺においてこの日の祭を行うことがこれと関連するらしい。伊勢鈴鹿郡の鶏足山は卯月八日の登山を以て聞えたる霊地である。寺では千手観音を本尊にしているが、而も山上に鏡※池というがあって、傍らに善女龍王雨壺の三祠を斎き祈雨の神として仰がれていた(三国地志二十六)。浮島を以て知られている羽前大沼の浮島稲荷神社も古くから例祭は四月八日で、祭神宇迦之御魂というも元は宇賀神すなわち弁才天の信仰に始ったものらしい。

鍋の祭で評判の江州筑摩神社の如きも、社殿大湖に臨んで竹生島に向い、今は主神を大御食津神としているが、以前は市杵島姫命と伝えていた(木曽路名所図会)。