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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1938(昭和13)年4月8日~12月4日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 167,635 字 · 337 页
普通の地図には出ていませんが、実はそこに一つの小さな島があるのです。
島の名は、世にもおそろしき白骨島!
この島は無人島ということになっていました。しかし、昔からこの島には、何べんか原地人が住んだことがあるのです。しかし、いつの場合でも、原地人たちは誰もこの島から元の集落へ帰ってきません。後から別の原地人たちがいってみますと、前の原地人たちは白骨になっているのです。それが毎度のことでした。
白骨島
1
そういう不思議ないいつたえのある白骨島です。だれも恐しがって住む者がありません。いまではもう無人島になっていることと、だれもが信じていた白骨島です。
その白骨島に、小浜機が不時着したというのです。翼は折れて飛べなくなったといい、また操縦士の青江三空曹が壮烈なる死をとげたといいます。それさえたいへんなニュースであるのに、その白骨島の山かげには、怪塔ロケットが八台も肩をならべて聳え立っているというのです。これが一大事でなくてなんでありましょう。
しかし、その位置がわかったことは、なによりよいことでありました。
「貴官の位置は判明した。北緯三十六度、東経百四十四度、白骨島と思われる」