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ぶんげいはしんかするか、そのた
文芸は進化するか、その他
平林 初之輔
「新潮 第二七年第六号」1930(昭和5)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,597 字 · 13 页
三 課題小説
プロレタリア作家には、広告を相手に鬱憤を洩らすよりも、もっと重大な仕事があるのではなかろうか。
三 課題小説
たとえば『文芸戦線』で、小堀甚二氏が、課題小説について論じているが、ジャーナリストが、一定の課題を作者に指定して創作を注文するということは、今にはじまったことでもなく、今日特にそのことが流行しだしたというわけでもなく、ただ雑誌『経済往来』が最近そういう試みをして、しかもその課題が、比較的政治経済のカレント・トピックに触れているということのために、氏はこれを問題として取りあげたのだろうと思う。
小堀氏のこのことの是非については、非常にはっきりした断定を避けておられるようだが、私はこんなことは大した問題ではないと考えている。
なぜかといえば、第一に課題小説というようなものが一般化する気遣いはないからである。それは作者の創作活動を外部から制限して、これをにぶらすものだから、一時好奇心に投じても、次第に倦きられて、やがて、その作品の商品としての価値をも低下させることはきまっているからである。
第二に、小説でこそジャーナリストが課題を与えるということは比較的珍しかったが、ジャーナリズムの他の分野でではそれはずいぶん広い範囲にわたって行われていたことで、中には故小酒井不木氏のように、何か課題を与えてもらった方