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ぶんげいはしんかするか、そのた

文芸は進化するか、その他

平林 初之輔

「新潮 第二七年第六号」1930(昭和5)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,597 字 · 13 页

青空文庫

四 小説の危機

がずっと物が書きよいというような傾向をさえ与えていたものである。

最後に、具体的な課題を与えているわけではないが、現在の検閲制度は、官憲が、一般の文筆家、芸術家に対して、一つの大きな課題を与えているようなもので、芸術家や作者の芸術活動は、そのためにひどく制限され、拘束されていると見なさねばならぬ。だから、ある雑誌が、作家に課題を与えて執筆させたということは、特に問題にするほどの大事件ではない。

だが、これはジャーナリズムの文学に対する一歩前進であり、その支配権の確立の証左である。これまで事実上には行われていながら、多くの人にはぼんやりとしか気づかれていなかったことを、白日の下に立証したという意味において、課題小説は消極的な問題を提出したということができる。私たちは、この現象に対しても今さら狼狽する必要はない。そういうことに対しては、ずっと前から用意ができていたはずだからである。

四 小説の危機

すべてのものには起源があると同様に終末がある。小説が文学の一品種として誕生したのは十八世紀の後半において、この文学の品種は絶頂に達したかの感がある。現在でも小説はなお文学の王座を占めており、特に日本では、文学即小説といってもよい程の現象を呈している。