轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

あかいろうそく

新美南吉童話集

新美 南吉

新美南吉『新美南吉童話集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:赤い蝋燭、ごん狐、狐、おじいさんのランプ、手袋を買いに、最後の胡弓弾き、童話における物語性の喪失。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 46,131 字 · 96 页

青空文庫

二

ほっぽこ頭巾から眼だけ出した馭者の爺さんが鞭を持って下りて来た。

「おれ、知らんげや、知らんげや」と松次郎は頭をかかえてわめいた。しかし爺さんは金聾だったので何も聞えなかった。ただ長年の経験で、子供一人でもうしろの板にのるとそれが直体に重く感ぜられるので解ったのであった。「この馬鹿めが」といって、鞭の柄の方でこつんと軽く松次郎の耳の上を叩いた。そしてまた馭者台に乗ると馬車を走らせていってしまった。

松次郎は馬車のうしろに向って、ペラリと舌を出すと、

「糞爺いの金聾」と節をつけていって、ぽんぽんと鼓をたたいた。そして木之助と一しょに笑い出した。

二人が三里の道を歩いて町にはいったのは午前十時頃だった。

二

町の入口の餅屋の門から始めて、一軒一軒のき伝いに、二人は胡弓をならし、歌を謡っていった。

一番始めの餅屋では、木之助はへまをしてしまった。胡弓弾きはいきなり胡弓を鳴らしながら賑やかに閾をまたいではいってゆかねばならないのだが、木之助は知らずに、

「ごめんやす」と言ってはいっていった。餅屋の婆さんは、それで木之助を餅を買いに来たお客さんと間違えて、

「へえ、おいでやす、何を差しあげますかなも」