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あかいろうそく
新美南吉童話集
新美南吉『新美南吉童話集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:赤い蝋燭、ごん狐、狐、おじいさんのランプ、手袋を買いに、最後の胡弓弾き、童話における物語性の喪失。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 46,131 字 · 96 页
「君は実演童話と創作童話を混同しているのではないか。ストオリイの面白味なら実演童話に求めたまえ。われわれの創作童話にそれを求めて来るのはお門違いである」。実際この通りのことを言っていた児童文芸家があった。しかし私には、そもそも実演童話と創作童話が全然別種なものでなければならぬ理由が肯けないのである。何故口で語られる童話と紙に印刷される童話が全然別種なものとされねばならぬのか。私には紙の童話も口の童話も同じジャンルだと思われる。紙で読んで面白くない童話は口から聞かされても面白くない。口から聞かされてつまらない童話は紙で読んでもつまらなくないはずがない。このことは童話ばかりではなく、大人の小説についてもいえると思う。小説が口から離れて紙に移ったところから小説の堕落がはじまるのである。それが嘘だというなら、例えば西鶴やトルストイや宇野浩二などのすぐれた小説を読んで見るとよろしい。そこにはあなた方は作家の手からでなく、作家の口から出て来る息吹きのこもった言葉をきくであろう。
童話はもと――それが文学などという立派な名前で呼ばれなかった時分――話であった、物語りであった。