轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にほんのでんせつ

日本の伝説

柳田 国男

「日本神話伝説集」日本児童文庫、アルス、1929(昭和4)年5月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 104,931 字 · 207 页

青空文庫

に汲む者が、祟りを受けるようになったということであります。(丹洞夜話。三重県多気郡丹生村)

子安の池というのは、また東京の近くにもあって、これにも杖立て清水とよく似た伝説をもっておりました。板橋の町の西北の、下新倉の妙典寺という寺の脇にあったのがそれで、昔日蓮上人がこの地方を行脚していた頃、墨田五郎時光という大名の奥方が、難産で非常に苦しんでいました。日蓮がその為に安産の祈りをして、一本の楊枝をもって加持をすると、忽ちここから優れたる清水が湧き出した。その水を掬んで口そそぎ御符を戴かせたら、立派な男の児が生れたといって、その池の傍にある古木の柳の木は、日蓮上人の楊枝を地に※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)したのが、芽を吹いて成長したものだとも語り伝えておりました。(新篇武蔵風土記稿。埼玉県北足立郡白子町下新倉)

伝説は子安の池の、岸の柳の如く成長しました。東京は四百年この方に漸く出来た都会ですが、ここへも弘法大師がいつの間にかやって来ています。上野公園の後の谷中清水町には、清水稲荷があってもとは有名な清水がその傍にあったのです。