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にほんのぶんめい

日本の文明

大隈 重信

「教育時論 第七百八拾貳號」開發社、1907(明治40)年1月5日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,737 字 · 13 页

青空文庫

〔文明の調和統一〕

およそかくの如きは世界経綸家の等しく望むところではあるが、各国国史の堕勢はこれを許さずして、独り日本及び亜米利加合衆国のみがこの自由境に到達したのである。而してこの平和の間に成立した自由は、欧米諸国、ことにアングロサクソン民族の間に発達した自由思想と、我が日本国の発達、即ち万世一系の皇室に対しては純忠、外国の圧迫に対しては世界を相手にして競争せんとする愛国の精神とが、充分に調和して発生した新文明である。

而してこの新文明は支那の守旧心を打破し、続いて露西亜の軍隊を撃破して、ロマノフ家の教権政権の専有を破壊し、以て立憲政治と信教の自由とを宣言せしめて、ここに西向文明と東漸文明とは、全く開通融合し、循環周流して、活動発展息むことなき文明のリングを生じたのである。実に世界の大問題たる東西両系の文明は調和統一し得るや如何の難問は、我が日本国民に依って充分なる解決を得たのである。

〔文明の調和統一〕

およそ文明は唯一であるべきであって、一人の善は世界共通の善である。人類に具有する権利及び責任は如何なる人種も、如何なる国家も、決してこれを奪うこと能わざるものである。