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にほんイデオロギーろん

日本イデオロギー論

戸坂 潤

――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 263,376 字 · 511 页

青空文庫

一六 インテリ意識とインテリ階級説

。文芸は復興=復古されるのだ、決して開拓され創造されるとは、彼等も云ってはいないのだ。

文学的自由主義者が進歩的に見えるのは、その文化復興主義を他にすれば、単にファシズムや封建意識に対する「反感」(それ以外のものではない)から来るのである。だが之は、彼等が一体から云って党派的なものである政治が嫌いだという、一般的な理由から由来するに過ぎぬのであって、現に彼等はプロレタリアの〔抑圧〕などに対してなら、ファシズムに対する以上に、「進歩的」(!)な役割を演じつつあるという、数限りない事実を参考にしなくてはならない。――結果は凡て、(文学的乃至哲学的)自由主義者の如何にも文学者風な又「哲学者」風な「無論理」から来るのだ。

一六 インテリ意識とインテリ階級説

――所謂「知識階級論」に対して

日本の文壇や論壇では、最近、またまたインテリゲンチャ(俗に知識階級と呼ばれるがこの呼び方が不都合であることは今更断る迄もない)が、問題として取り上げられるようになった。之はインテリ問題が、インテリ自身にとって、繰り返し繰り返し問題にならなければならないような根本問題で、云わば永遠な宿命的な問題だとも云えるという理由からばかりでは決してない。