轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
にほんイデオロギーろん
日本イデオロギー論
戸坂 潤
――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 263,376 字 · 511 页
が取りもつのだが)に就いての今日の常識が、すぐ様如何に非常識なものかという事実を見れば、一般に常識というものがどんなに一筋繩では片づかないものかということが判る。処で、日常性や俗物主義の場合は、単にこの常識のアイロニー(所謂ロマンティック・アイロニーのことを考えて貰っては困るが)の一例だというばかりでなく、それ自身常識につらなる一連の諸観念に他ならなかった。所謂日常性―所謂俗物主義―所謂常識という一連の云わばメフィストフェレス的又はサタン的な系列が問題だ。だからこの種の問題は一切、常識に就いての問題に集中するのである。――事実常識は、例えば学問・科学・真理・天才・独創・等々を、試み批判する職能を持っている。サタンは試みるもののことであり、メフィストは誘惑するもののことだ。
常識も亦文芸の世界で多少は話題に上っている。常識的な文芸批評は遂に常識以上に出ないと云えば、そう云う当の側が非常識ではないかとやり返される。ここの関係に一種込み入った矛盾が横たわっていることは明らかなのだが、誰もまだあまり注意を払っていないようだ。つまり常識は単に全く常識的にしか掴まれていないのである。