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きりゅうつうしん
桐生通信
「読売新聞 第二七七五五号~第二八〇二五号」1954(昭和29)年3月11日~12月6日
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 16,394 字 · 33 页
同じように考えてしまうのも当然だと思うのである。関東の水田はいま掘りかえされて麦畑に変りつつありこれから麦ふみが始まるのだが、新潟のあの太陽の下で同じことができないというのが私には奇妙に見えて仕方がなかったのだ。
なにぶんにも旅の出発直前に雪国の冬の暗さについて書いたばかりであったから、約束の違う明るさに戸惑うのも当然で、オレの心にしみこんでいた雪国、オレが今まで考えなれていた雪国はもう終った、とそういうことを極度に強く感じさせられたのだ。新たな明るい豊かな雪国の誕生を心から祈りたい気持になったのである。