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きりゅうつうしん
桐生通信
「読売新聞 第二七七五五号~第二八〇二五号」1954(昭和29)年3月11日~12月6日
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 16,394 字 · 33 页
桐生は地方予選の花形であるが甲子園では弱小チームだ。高校野球においてそうであるばかりでなく、商魂商策においても似た地位にあるようだ。押しと力が足らないのである。筋金の大事なところが一本だけ不足しているのである。
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新潟は高校野球もノンプロ野球も全国的に最も弱いので有名であるが、それを雪国のせいにするのは大マチガイで、小学校にお手々つないでワをつくるだけの校庭すらもないせいだ。女の子の遊びや運動がよい子の標準で、男の子の野生遊戯はランボウ者の悪行という気風があの校庭のない小学校をつくらせたのである。高校になってやっと桐生の小学校の中ぐらいの運動場をつくってみても野球のように小さい時からの身体の慣れが必要なスポーツはマにあわないのが当然だ。
新潟市のように女の子の性行を男の子の標準にした都市も珍しいが、カラッ風と商魂と浮き沈みを生きぬく力が町の魂のような桐生も、実は案外女性的な町だ。織姫の町で、女の方が金銭的に主役であるというばかりでなく、織物業という浮草家業の性格が本質的に女性的なのである。景気不景気の変動が激しく、浮き沈みがはなはだしい。