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つちのなかからのはなし
桜の森の満開の下
坂口安吾『桜の森の満開の下』。同一底本的分册已合并为一书。收入:土の中からの話、家康、閑山、禅僧、小さな部屋、道鏡。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 76,558 字 · 153 页
要求せられるに至る。要求せられることが強者たる男性の特権でもあるのであって、要求する女性に支配的権力があるわけではない。いわば、男女各その処を得て、自由な心情を述べ歌い得た時代であり、歪められるところなく、人間の本然の姿がもとめられ、開発せられ、生活せられていただけのことなのである。特に女性時代ということはできない。
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皇室というものが実際に日本全土の支配者としてその実権を掌握するに至ったのは、大化改新に於てであった。
蘇我氏あるを知って天皇あるを知らずと云い、蘇我氏は住居を宮城、墓をミササギと称し、飛鳥なる帰化人の集団に支持せられて、その富も天皇家にまさるとも劣るものではなかった。畿内に於けるこの対立ほど明確ではなかったにしても、地方に於ける豪族は各※(二の字点、1-2-22)土地を私有して、独立した支配者として割拠しており、天皇家の日本支配は必ずしも甘受せられていなかった。
大化改新は、先ず蘇我一族を亡すことから始められたが、その主たる目的は、天皇家の日本支配の確立、君臣の分の確立ということだ。口分田とか租庸調の制度は、土地私有の厳禁、つまり天皇家の日本支配の結果であって、目的ではない。