轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

うかぶひこうとう

浮かぶ飛行島

海野 十三

「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1938(昭和13)年1月~12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 124,009 字 · 249 页

青空文庫

そういう設備の末の端が円形のジャック孔となって、まるで電話交換台の展覧会というか、蜂の巣を壁いっぱいに貼りつけたというか、司令塔の壁という壁をあますところなく占領していた。

その間に、幾段もの縞模様となって、丸形の計器や水平形の計器などが、ずらりと並んでいた。それ等はすべて夜光式になっていて、たとえ司令塔の電灯が消えても、ちゃんと計器の指針がどこを指しているかが分かるように造られてあった。

「速度、十五ノットか。よし、この辺で、もう五ノット上げてみい」

リット少将は、飛行島の速度を、さらに注意ぶかく上げることを命じた。

二十ノットに速度を上げよと、電話は機関部にとどいた。

「おう、二十ノット」

命令は、伝声管や高声器でもって、半裸体で働いている部員に伝えられてゆく。

「二十ノット。よろしい、いま重油の弁をあけるよ」

弁を預かっていた面長な男が、大きなハンドルをしずかにまわしながら、計器の針の動くのをじっとみつめている。と、突然、

「おや、お前は誰だ」

そこへ監督にやってきた機関大尉フランクが、うしろから呼びかけた。

面長な東洋人は、フランクの声が聞えないふりをして、なおもしずかにハンドルをまわしていた。