轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
うかぶひこうとう
浮かぶ飛行島
海野 十三
「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1938(昭和13)年1月~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 124,009 字 · 249 页
司令官もよく諒解せられ、明日にでもなったら、頃を見て話をしてやれといわれた。――なあ、長谷部大尉。これは艦隊の主だった者の間にだけ打合せのあったことであるが、実は飛行島の秘密をさぐるため、川上機関大尉に特命を出したのだ。彼は帝国軍人たる者の無上の栄誉だと感涙にむせんで司令官の前を去ったそうだ。川上としてはどんなに君にいいたかったかしれないが、極秘の命令だから、彼は堅く護って、何もいわないで出かけたのだ。長谷部、川上を恨むな」
「ええ、誰が恨みましょう。しかし……」
「しかし――どうした」
「川上の奴は武運のいい男ですな!」
長谷部大尉は、そういいながら、羨しそうに、太い自分の腕をなでまわした。
「うむ、そうじゃろう。だが君のいうとおりなにごとも運ものじゃ。運ものじゃから、いつまた思いもかけぬ大きな武運が転がりこんでくるかもしれんのだ。わしとても同じ思いじゃ」
艦長加賀大佐も、また瞳を若々しく輝かせた。
「そうだ、長谷部大尉。もう一つ下の電文も読んでみたまえ」
「はっ、そうでありますか」
その電文には、どんな通信がのっていたであろうか。
長谷部大尉は、受信紙をみつめて、呆然としながら、