轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

でんえんじょうちょうあり

田園情調あり

佐々木 邦

「キング」大日本雄辯會講談社、1952(昭和27)年6月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,319 字 · 19 页

青空文庫

と水町君が言った。

伊達君が出て行って、小森の秋ちゃんを案内して来た。

「水町君、小森君の妹さんだよ。君、知っているだろう」

知っているどころでない。

「やあ。これは/\」

「お話を伺わせて戴きに上りました。お邪魔でございましょうけれど、何分よろしく」

と秋ちゃんもさるものだ。虫も殺さない。

伊達君は先頃小森君から秋子さんのことを頼まれた話をして、

「珍らしく君が出て来る。新会員が出来る。僕も意を強うしたよ」

と喜んだ。

しかし後はもう誰も来なかった。水町君も良心がある。秋ちゃんと二人きりでは親友を利用するのも甚しいと思った。

「結局僕達二人きりかな。成程、不振だ」

と言って、「僕達二人」が少し拙かったと気がついた。

「大抵こんなところだよ」

「雨が降っているからね」

「それもある。君達のような熱心家は兎も角」

「…………」

「話を考えて置いても張合がないんだ。つい纒まらない世間話になってしまう。するとあれじゃつまらないからって、足が遠くなる。自分達で会をつまらなくしているんだよ」

と会長は会の衰微を会員の不熱心に帰していた。

「僕も責任がある」

「大いにあるよ。君は夏から来ないぜ」