轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

きけいのてんにょ

畸形の天女

江戸川 乱歩

「宝石 第八巻第十一号」1953(昭和28)年10月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 16,893 字 · 35 页

青空文庫

あれを使えば、虹彩の大きさと色を自由に変えることができる。知り合いの眼科医に尋ねてみると、それはアメリカでは実用化されているらしいが、日本にはまだないということであった。アメリカに註文するにしても眼球の彎曲度を計らなければならないので、事面倒であった。圭助は、そんな小細工はしない方がいい、もっと簡単なことがあると考えた。

彼は近眼鏡をかけていた。それも縁の太い特徴のある目がねであった。これを取り去って鏡を見ると、なんだかショボショボした別人の眼のように見えた。それだけでもいくらか相好が変わるのだが、彼はその上に、煤煙で瞼や目尻に目立たない隈をつけた。そのほか昼間近くで見られても、化粧とわからないような化粧を、顔の各所にほどこした。更らに、仕上げとして、彼は目尻を少しつり上げる工夫を加わえた。役者の鬘下地の応用だ。黒い絹でナイト・キャップを作り、その内がわへ、帽子の鬢皮のように、薄い銅の帯を入れ、両方のコメカミを圧えつけるようにした。それで眉と目尻を、つりあげておくことができた。彼は眉も目尻もいくらか下がり気味だったので、つり上げると大体一直線になり、相好が変わった。