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ちゃのまはがらあき
茶の間はガラあき
「読売新聞 第二六九七四号」1952(昭和27)年1月17日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,479 字 · 3 页
第三次世界戦争があるか、ないか。いつ起るか。どこのウチの茶の間の話も、日に一度ぐらいはそれにふれずにいられないような昨今である。そして、どこの茶の間の結論も、要するに「和戦両様の構え」らしい。
むかし――といっても、そう遠い昔ではないが、軍人政治家がよく「和戦両様の構え」と言っていた。今はもっぱら日本の茶の間の態勢である。茶の間には国政を左右する何らの力もないから、もっぱら和戦両様の構えにまわるのは仕方がない。
分らないのは政府や政党の構えだが、あなたも和戦両様ですか? ところがむかしの軍人よりも戦争一本槍の構えのようだな。
思惑で国策をたてるのは弱小国の通例かも知れないが「優秀な」弱小国は必ずしもそうではなかった。
「対立する二大国にはさまれた弱小国は一方に味方のハラをきめなければならない。それとも、どッちつかずにずるく立回ってウマイ汁を狙うつもりかね」
こう両強国の人に開き直られると、政治家や御用学者はシドロモドロらしいが、案外にも茶の間の旦那やオカミサンは、
「いったい、あなた方は本当に戦争するツモリですか? しないツモリですか?」
納得するまでそう訊きただしてみたいと思っているのが少くないのである。