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ふきのしたのかみさま
蕗の下の神様
宇野 浩二
「赤い鳥 第六巻第一号」赤い鳥社、1921(大正10)年1月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,862 字 · 12 页
二
誰かがその訳を聞くと、神様の仲間では人間に姿を見られることは、この上もない恥としてあったのだそうです。
二
或日、コロボックンクルはいろいろな御馳走を用意して、それを成るべく困っている、可哀そうな人に分けてやろうと思いまして、例の蕗の葉の下から、隠れ蓑で体を包んで出て来ました。そしてアイヌ人が部落をしている村の中をあちこちと見廻っていました。と、一人のいかにも貧乏らしいアイヌが目に留りました。ところが、どんな神様にも目違いということがあると見えまして、それが実は間違いだったのです。というのは、それはクシベシという、貧乏は貧乏なのですが、それというのも、その男は大変な怠け者で、そして心の善くないアイヌだったのです。だから、その日もクシベシは、もうお日様がずっと高くなってからやっと目を醒ましまして、仕方がないのでやっと寝床から起き出したのですが、不断からの心がけが悪いので食べ物が少しもないのです。だからと言って、それを探しに出かけるのも大儀だと言うので、困ったなァ、と思って、悄気ていたところだったのです。そんな訳とは知りませんから、コロボックンクルは、どこか体でも悪くて、それで食べ物を取りに行くことが出来ないのだろう、と可哀そうに思いまして、