轻松读懂日语经典作品
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じゃせいのしゅうねん
蛇性の執念
大倉 燁子
「踊る影絵」柳香書院、1935(昭和10)年2月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 18,981 字 · 38 页
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これも秘密をお明し下すった大奥様のお言葉を思い出すのでございますが――、それによりますと、文夫様を殺したものは叔父様の外には絶対にないと思うんでございますの』
『それはまたどうして?』
お梶さんの青褪めた額からは油汗が染み出ました。それを拭いながら次ぎのように語るのでございました。
7
『大奥様のお亡くなりになりましたのは、今から二十年ばかり前で、恰度二十八歳でいらっしゃいました。文夫様十歳、武雄様が八歳、大旦那様がお亡くなりになってから、大奥様はすっかりお力落しでお弱りになり、遂々お亡くなりになってしまったのでございます。
元来お体もお弱いし、武雄様をお生みになってから、肺の方も少しお悪いと承って居ました。何しろ大変に神経をお使いになったのであんなことになったのでございましょう。御境遇をお察し申せば已を得ないと存じます。私は始終お次の間に息んで居ましたが、夜は殆んどお息みになったことはなかったと存じます。
私が夜更に眼をさましますときっと大奥様はお起きになっていらっしゃいます。大抵は大旦那様のお居間にお在でになります。そこには大旦那様のお油画の大きなのが掲げてございます。