轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
はえおとこ
蠅男
海野 十三
「講談雑誌」1937(昭和12)年1月号~10月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 118,129 字 · 237 页
電話が切れて、不気味な機関銃の音も聞えなくなった。しかし帆村の耳底には、微かながらも確かに聞いた機関銃の響きがいつまでもハッキリ残っていた。
機関銃の響きを聞いて、帆村が愕然とするのも無理ではなかった。
忘れもせぬ十二月二日、鴨下ドクトルの留守邸に、焼ける白骨屍体を発見したあの日、何者かの射つ機関銃のために、彼帆村は肩に貫通銃創をうけたではないか。だから機関銃と聞けば、ために全身の血が俄かに逆流するのもことわりだった。
あの機関銃は、一体どっちが撃ったのであろうか。
警官隊であろうはずがない。
すると、機関銃はたしかに蠅男と名乗る電話の人物がぶっ放したものとなる。
機関銃と蠅男!
「うむ、やっぱりそうだったか」
帆村は呻るように云った。
鴨下ドクトル邸に於て、彼を機関銃で撃ったのは、紛れもなく蠅男だったにちがいない。蠅男はあの日、ドクトル邸の二階に隠れていて、そこへ上ってきた彼を撃ったのにちがいない。
「そうか。――すると蠅男と僕とは、すでに事件の最初から血腥い戦端をひらいていたんだ。そういうこととは今の今まで知らなかった。うぬ蠅男め、いまに太い鉄の棒をはめた檻のなかに入れてやるぞ」