轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

けつえきがたさつじんじけん

血液型殺人事件

甲賀 三郎

「ぷろふいる」ぷろふいる社、1934(昭和9)年6、7月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 35,256 字 · 71 页

青空文庫

といって、私が両親を疑わなければならない理由は全然ないのだ。

私はこの事を先生に報告して、

「例外じゃないのでしょうか」

というと、先生はじっと私の顔を眺めて、

「測定の間違いはないでしょうね」

といわれた。先生はいつも口癖のように、血液型の決定は一見非常に容易のようで、素人でも一回教われば、直ぐその次から出来るように思える。又事実出来もするのであるが、決して馬鹿にしたものでなく、十分の経験と周到な用意を持ってしないと、往々にして他の原因で凝集するのを見誤る場合があるから、経験の足りないものの測定は危険性があるという事を、強調しておられたのだった。

「大丈夫だと思うのですけれども」

と答えると、先生は暫く考えて、

「もう一度やってごらんなさい」

といわれた。

それで、もう一回やって見たのだが、結果はやはり同様だった。

先生は、

「君の手腕を疑う理由ではないんですが、一度採血して持って来ませんか」

そこで私は又かと嫌がる両親弟妹から、それぞれ少量の血を採って、先生の所へ持って行った。

それから二三日して、先生は結果については少しも触れないで、

「君は今の家で生れたんですか」